太田久助吟製 天保12年から続く金山寺味噌の老舗店
和歌山県湯浅町にある「太田久助吟製」に行ってきました。読み方は「おおたきゅうすけぎんせい」です。こちらのお店は金山寺味噌(きんざんじみそ)を製造販売されている老舗で、創業は江戸末期の天保12年(1841年)です。創業以来の伝統製法を受け継ぎ、現在の当主は6代目が務めています。
元々は醤油醸造元だった太田久助吟製は戦後に金山寺味噌専業に転業されました。
店舗と製造所があるのは湯浅町の「重要伝統的建造物群保存地区」いわゆる伝建地区に指定された地区内。近くには醤油製造の角長などがあります。
太田久助吟製の味噌
太田久助吟製の商品は大阪の阪神阪急百貨店や東京の発酵デパートメント、和歌山の近鉄百貨店や松源(スーパー)などでも購入できますが、直接お店に出向いて購入することもできます。
商品ラインナップ
店内には金山寺味噌をはじめ、米味噌(白味噌)、ひしほ(もろみ)などが販売されていました。
金山寺味噌
- 金山寺味噌(270g) … 690円(税込)
- 金山寺味噌(410g) … 1,000円(税込)
- 金山寺味噌(1,000g) … 2,400円(税込)
生でそのままおかずとして食べるお味噌です。野菜や薬味と共に、伝統製法で熟成された風味豊かな一品。ごはんやお粥(茶粥)、お酒の肴としても抜群に合います。
原材料:米(国産)、大豆(国産)、裸麦(国産)、うり、なす、砂糖、食塩、ブドウ糖、果糖、しょうが、しそ/甘味料(甘草、ステビア)、保存料(ソルビン酸K)
米味噌(白味噌)
-
米味噌(900g) … 1,080円(税込)
お味噌汁など普段のお料理にも使える米味噌です。米麹と大豆と塩だけ熟成させた、米の甘味を感じられる無添加の白味噌です。
原材料:米(国産)、大豆(国産)(遺伝子組み換えでない)、食塩
ひしほ
- ひしほ(150g) … 350円(税込)
- ひしほ(300g) … 680円(税込)
ひしほ(ひしお)は、麦と大豆の麹を熟成させたもろみ味噌(舐め味噌)です。野菜やご飯に合います。
原材料:米(国産)、大豆(国産)、裸麦(国産)、うり、なす、砂糖、食塩、ブドウ糖、果糖、しょうが、しそ/甘味料(甘草、ステビア)、保存料(ソルビン酸K)
こちらのお店は老舗ということもあって、テレビの取材などで有名人が多く訪れています。店内には写真もたくさん飾られていました。お店は歴史を感じるような雰囲気でお店の後ろには蔵もあり、そちらで金山寺味噌などを製造されています。
金山寺味噌とは
金山寺味噌は和歌山県発祥のお味噌で「なめ味噌」や「おかず味噌」と言われていて、調味料としてのお味噌ではなく、そのままで食べるのが特徴です。米、麦、大豆を麹に仕立て、そこに刻んだ夏野菜(うり、なす等)を入れて3ヶ月ほど熟成して作られています。
金山寺味噌の歴史
金山寺味噌の由来については諸説ありますが、有力とされているのが和歌山県由良町にある興国寺へ伝わったとされるものです。鎌倉時代 建長元年(1249年)に宋(今の中国)に渡った法燈国師が浙江省径山寺でその製法を学び、「径山寺味噌」を日本に持ち帰り製法を伝えたといわれています。
法燈国師は由良町の「興国寺」を建立した「心地覚心」です。そこで金山寺味噌は禅僧の貴重な保存食として用いられてきました。その後、交通の便も良く、また水質が味噌醤油の製造に適していた湯浅町をはじめ周辺地域に伝えられ、それ以来和歌山県では金山寺味噌はソウルフードとして親しまれてきました。
醤油発祥について
和歌山県(湯浅町)は醤油発祥の地としても知られていますが、醤油は金山寺味噌とは切っても切れない関係がありまして、金山寺味噌を熟成する過程では、深い色の液汁が生まれます。昔の人がこれを舐めてみたところ、とても美味しかったそうで、やがて調味料として使われるようになりました。これが醤油の起源とされています。
スポンサーリンク
駐車場とアクセス
太田久助吟製の店舗には駐車場はありませんが、「湯浅美味いもん蔵」の前にある「湯浅町観光用駐車場」が無料で利用できますので、こちらに停めて歩いて湯浅の歴史ある町並み散策しながらお店に向かわれるのがオススメです。
アクセスは有田ICもしくは広川ICから車で約10分ほどになります。
ネット販売
太田久助吟製ではネット販売もおこなっており、楽天市場などで購入することができます。楽天店はオープン間もないためクチコミは入っていませんが、間違いのない味です。はじめての方でもきっと美味しいと感じてもらえると思いますので、機会があれば一度試してみてください。
お店の詳細情報
名称 | 太田久助吟製(おおたきゅうすけぎんせい) |
---|---|
住所 | 〒643-0004 和歌山県有田郡湯浅町湯浅15 |
電話番号 | 0737-62-2623 |
定休日 | 不定休 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
ホームページ | 公式ホームページ |
ネットショップ | 太田久助吟製 楽天市場店 |
フェイスブック | |
インスタグラム | 公式インスタグラム |
ツイッター | |
駐車場 | 無し(近隣に無料観光駐車場あり) |
交通アクセス | ■車 阪和自動車道 有田ICより車で約10分 |
支払い方法 | 現金、PayPay |
備考 |
※上記内容は訪問時の情報になります。変更になっている場合がありますので、電話、HP等で確認してください。