大賀ハス田 蓮の花の見頃
和歌山県上富田町にある蓮の花の名所「大賀ハス田」をご紹介させていただきます。ハス田の場所は田中神社のすぐ横になります。広さは約1,500㎡ほどあります。ハスの見頃については、6月中旬頃から少しずつ咲きはじめ、7月中旬頃までが見頃の時期になります。
淡いピンク色がハス田に広がっています。蓮の花は早朝から徐々に開きはじめ、数時間で閉じ始める。そのため、蓮の花を見る時間帯としては午前7時〜9時頃が絶好の見頃です。午後には閉じてしましますので、きれいな花を見たい場合は午前中に来訪しましょう。花は4日間にわたって咲き、最も美しいのは2日目だということです。
上富田町の大賀ハス田は1988年から地元の「大賀ハスを守る会」が育てています。茎は約1.2mほど伸びるそうです。そこに数十個の蓮の花が咲きます。
毎年「大賀ハスを守る会」は大賀ハスまつりを開き、俳句と写真を募集しています。詳しくはお問い合わせください。
蓮の葉とヨーグルトのフタ
蓮の葉っぱを見てみると水をはじいています。葉っぱを揺らすと水が動いておもしろいです。蓮の葉を拡大して見てみると、その表面が小さなデコボコな構造になっていて表面張力で水をはじいています。
この蓮の葉の特性を参考にして作られたのがヨーグルトのフタです。ヨーグルトのフタは開けると裏側にヨーグルトが付いていて、手に付いたり洗うのが面倒でしたが、蓮の葉の水分をはじく構造をフタの裏側に採用したことで、最近良く見かけるようになった「フタの裏にヨーグルトが付かない」ものに変わってきています。
大賀ハスとは
大賀ハスは1951年に東京大学農学部教授であった大賀一郎博士が千葉市検見川の地下6mにある縄文遺跡の地層に眠っていた約2,000年前のハスの種を発見し、開花させました。「古代ハス」「二千年ハス」ともいわれています。
大賀蓮は千葉県の天然記念物となっています。大賀ハスの交配で生まれた「舞妃蓮」は御坊市にある舞妃蓮の郷はす公園で見ることができます。
田中神社の森
ハス田の横には田中神社があります。この神社は八上王子跡と稲葉根王子跡の間に位置しています。この田中神社は岡藤(オカフジ)という昭和31年に和歌山県の天然記念物第1号に指定された藤で覆われており「田中神社の森」と呼ばれています。
鳥居の右上に大きな藤の枝が見えています。この田中神社は、その昔、岡川の上流の八幡神社の上手の倉山から大水のときに森そのものが流れ着いたのだといい伝えられています。
神社の境内はこのような感じでこじんまりとしていました。神社の周りは田んぼに囲まれています。
上の写真の中央に大楠があります。境内の手洗鉢は今は楠の根に囲まれてみえなくなっていますが、延宝の年号が刻まれているそうです。
南方熊楠と田中神社
この森のオカフジは、南方熊楠によって変種オカフジと名付けられたもので、総状花序が短く、花びらの旗弁がやや大きく花は淡い白色、翼弁は色が濃いのが特徴です。現在の和名はヤマフジとなっています。
田中神社は、1915年(大正4年)に八上神社に合祀されましたが、南方熊楠の「合祀されても神林だけは残しておけ」との助言に従って、神社林を伐採せずに残しておいたため、後に複社することができました。
駐車場とアクセス
大賀ハス田、田中神社の森には約20台ほどが停められる無料の駐車場がありました。
ハス田へのアクセスは、紀勢自動車道の上富田ICから車で約12分ほどとなっています。近くには、熊野九十九王子が点在していますので、熊野古道や九十九王子への観光ついでに寄ることができます。
詳細情報
名称 | 大賀ハス田 田中神社の森 |
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住所 | 〒649-2101 和歌山県西牟婁郡上富田町岡403 |
電話番号 | 0739-34-2370 大賀ハスを守る会事務局(上富田町振興課) |
入場料金 | 無料 |
定休日 | |
営業時間 | |
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駐車場 | あり(無料:約20台) |
交通アクセス | ■車 紀勢自動車道 上富田ICから車で約12分 |
備考 |
※上記内容は訪問時の情報になります。変更になっている場合がありますので、電話、HP等で確認してください。