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梅の不作(南高梅の不作)2020年 和歌山県【追加情報】

梅 不作

2020年の梅は今までにないほどの不作

5月のブログでの書きましたが、本年2020年の梅は今までないとんでもない大不作となっています。

私の梅畑はもともと面積がそれほど広くはないのですが、収穫量は例年の3割程度でした。本当に悲しすぎて言葉もでないほどの大大大凶作です。

ベテラン農家ですら経験したことのない不作

梅 不作 拾い作業

梅農家歴30年以上の農家さんに話を聞きましたが、収穫量は例年の約2割ほど。これほどまでに少ないのは経験したことがないとおっしゃっていました。

例年であれば、収穫した梅を載せた軽トラがたくさん走っているのですが、今年は軽トラを見る数も少ないように思いました。

「収穫時期で農繁期のはずやのに梅が少なくて暇や…」という声すら聞こえてきます。

梅 不作 選別作業

こちらの写真は過去のものです。例年であればたくさんの梅を洗浄しながら漬けていきます。

不作の原因は暖冬とミツバチによる受粉の失敗か?

梅の花 ミツバチ

2019年12月~2020年の1月頃にかけて、暖かい日が続いてたのを覚えていますか?

梅の花が咲く時期は例年2月頃。今年は1月下旬頃には多くの花が咲いていました。南高梅は自家受粉しないため、異なる品種の梅の木の花粉とで交配をさせます。その交配はミツバチによっておこなっているのです。

ミツバチが活動する気温は12℃以上くらいでしょうか。今年は梅の花が早く咲いたが、1月下旬~2月上旬頃の気温が少し低かったので、ミツバチがうまく活動できなかった可能性が高く、暖冬とこのミツバチの活動できないことが重なりこれほどの不作年となったのではないでしょうか。

あくまで推測の域をでませんが、生産者同士で情報交換をしている中では、この受粉がうまくいかなかったことが原因と考えている方が多かったです。

梅の卸価格や販売価格も高騰

本年2020年の青梅のJA(農協)の出荷価格は、秀品1kgあたり500~850円ほど。田辺青果市場では1,000円を超えるものもあったようです。ネットに落ちた拾い梅の買い取り価格も350円前後とかなりの高騰。

先日関西のとある百貨店(デパ地下)で小売り価格を見たのですが、1kgあたり1,680円でした。(今まで見た中で最高額)。今後は梅干しの価格にもかなりの影響がでてきそうです。

来年はどうかどうか豊作になりますように…。

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