うるわし館 紀州漆器 蒔絵体験 – 和歌山県海南市
和歌山県海南市にある「うるわし館(紀州漆器伝統産業会館)」に行ってきました。1階は漆器の展示販売コーナーとなっていて、紀州漆器独特の根来塗りの製品からアクセサリーまで、様々な漆器製品を購入することができます。
漆器販売コーナー
紀州漆器は、和歌山県海南市の北西部の「黒江地区」を中心に生産されています。会津塗(福島県)山中塗・輪島塗(石川県)などと共に日本三大漆器といわれています。
紀州漆器の歴史
紀州漆器の歴史としては、室町時代、近江系木地師によって渋地椀が作られたのが始まりだといわれています。加えて、岩出市にある根来寺で、僧侶達が寺用の膳・椀・盆・厨子などを自ら作ったのも紀州漆器の起源の一つといえるそうです。
根来寺に始まった塗物が、「根来塗」といわれるものです。黒漆で下塗りをし、その上に朱塗を塗ったところ、未熟練の僧侶の手によって作られたものであるため、使用しているうちに自然と表面の朱塗りがはがれて下塗りの黒漆が不規則に露出しました。それがかえって趣あるものとして喜ばれたということです。
その後、秀吉が根来寺を攻め、難を逃れた僧が、その技術・技法をもって海南市で漆工に従事したことから広まり、徳川中期頃は、紀州藩のもとに大きな産業として育ったようです。昭和53年2月通商産業省(現経済産業省)より「伝統的工芸品」として「紀州漆器」が指定されました。
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観光情報コーナー
海南市の観光情報コーナーもありました。
黒江周辺で漆器職人から直接購入できるお店などはほとんどないと思いますので、地元の漆器が購入できる貴重な施設になっています。
蒔絵体験
施設の2階が蒔絵体験の場所になっています。蒔絵をする材料を丸盆、小判盆、弁当箱から選びます。それぞれに下絵が書かれているので、好きな絵柄を選びます。(桜、蝶、椿等から選べます。)
体験詳細
■開催日時
個人:土曜日・日曜日 13:00~15:00
団体:(10名様以上)毎日 10:00~15:00
■漆器蒔絵体験費用
種類 | 費用(税込) |
---|---|
丸盆 | 1,500円 |
小判盆 | 2,000円 |
弁当箱 | 2,500円 |
紀州漆器まつり
紀州漆器まつりは毎年11月上旬頃に開催されています。
第三十四回紀州漆器まつり開催中〜 pic.twitter.com/JHLdklqFEr
— Yuichi Yamaga (@YuichiYamaga) November 5, 2022
大漆器市が開催され、たくさんの漆器が販売されていて、毎年大盛況のようです。黒江周辺の町並み(川端通り)には古民家が残っていて散策も楽しいと思います。
長さ 230mの川端通り周辺に、昔の漆器職人たちの住居兼職場や問屋が通りに面して規則正しく並んでいて、古風で素朴な落ち着いた風情を醸し出し、昔ながらの景観をなしています。
駐車場
駐車場は普通車5台と大型バスが3台止めらせるようになっています。
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施設の詳細情報
名称 | うるわし館(紀州漆器伝統産業会館) |
Name | Uruwashikan (Kishu Lacquerware Traditional Industry Hall) |
住所 | 〒642-0001 和歌山県海南市船尾222 |
Adress | 222 Funao, Kainan City, Wakayama Prefecture, 642-0001, Japan |
電話番号 | 073-482-0322 |
定休日 | お盆・年末年始 |
営業時間 | 10:00~16:30 |
入場料金 | 無料 |
ホームページ | 公式ホームページ |
フェイスブック | 公式フェイスブック |
インスタグラム | 公式インスタグラム |
ツイッター | |
駐車場 | あり(大型バス3台、乗用車5台) |
交通アクセス | ■車 阪和自動車道 海南ICから車で約8分 |
支払い方法 | 現金、クレジットカード、電子マネー、PayPay、d払い |
備考 | 無料WiFiあり |
※上記内容は訪問時の情報になります。変更になっている場合がありますので、電話、HP等で確認してください。