ひいのの旧比井小学校をリノベーションしたカフェ

和歌山県日高町にあるカフェ「ひいのの」に行ってきました。ひいののは2022年12月にオープンしたカフェで、2021年3月で廃校になった比井小学校の校舎の一部をリノベーションしています。

外観は小学校そのままです。カフェの名前の由来は比井小学校の校歌の歌詞の一部、「たちばな薫る〝比井の野〟に民主の花が咲いているぼくらの楽しい学び舎」から、やわらかく温かい場所になるようにと平仮名で「ひいのの」と名付けられました。

ひと目見ただけでカフェのロゴだとわかってしまうようなオシャレなロゴマークは「アコウの木」をモチーフにしているそうです。近くを流れる比井川沿いにアコウ群生地があります。

カフェの運営は社会医療法人黎明会（れいめいかい）で御坊市で北出病院などを運営されています。

広々としたカフェスペース

もともとは職員室だった場所が広々としたカフェスペースに生まれ変わりました。学校ですので大きい窓からは運動場が見渡せますので、開放感があって、ゆったりと過ごすことができそうです。テーブル席をよく見るとあの懐かしい小学校の机がリメイクされていました。

店内の中央に卓球台を利用したカウンター席がありますので、お一人様でも来店しやすいですし、地元の方のコミュニケーションスペースとしても活躍してくれそうです。ちなみにお店のコンセプトは「地域の憩いのカフェ」とのことです。日高町にはカフェは少ないので「ひいのの」は貴重な場所になりそうです。

店内の壁には懐かしい黒板もそのまま残っています。綺麗にリノベーションされていました。ここにおすすめのメニューとか書いてもらってもいいかもしれませんね。

カフェラテ　…　450円

カップとソーサーもオシャレで味も美味しかったです。ケーキとセットで100円OFFになります。

本日ケーキ …　400円

この日はレモンケーキでした。ほどよい酸味で美味しかったです。

石焼きいも（100g）　…　150円～

焼きいもは注文していませんが、美味しそうでした。焼きいもってなんだか不思議な魅力がありますね（笑）

「ひいのの」のメニューは下の写真になります。この日は14時を過ぎていましたので、ランチは終了していました。地元和歌山県内の野菜や食材を使った「日替わりランチ」は850円です。ランチも次回は食べてみたいと思います。

他にも、フードメニューはワッフルチキン（サラダ付き）、カレードリア、ライスコロッケがありました。ドリンクはコーヒー、紅茶、ソフトドリンク、ミックスジュースなど。スイーツは気まぐれケーキ、チーズケーキ、ガトーショコラ、ワッフル（アイス果物添え）など。

上に書いた、石焼きいもや、さつまいものアイスブリュレや札も芋チップスなどのお芋メニューがります。ドリンク、スイーツもありますので、カフェ利用のみでも使いやすいお店だと思います。もう少しメニューにバリエーションがあれば、なお良かったと思いますが、今後に期待したいと思います。

注文方法は先にカウンターで注文をして支払いを済ませる「先払いシステム」です。個人的にはこのスタイルのお店の方がのんびりできて好きですね。

提供時間は少し長く感じましたが、あまり気にならない程度でした。スタッフさんが席まで持ってきてくれます。飲食が終わったら、食器類はテーブルに置いたまま帰ってくださいとのことでした。できれば食器の返却もセルフにしてもらったらスタッフさんの負担も減るように思いました。

絵本も置いていますので、小さいお子様でも楽しめるお店になっています。荷物を入れるカゴはあったのですが、子ども用のイスが無かったことは少し気になりました。

「ひいのの」のカフェの隣では地元の特産品も販売されていました。平台にはお米や野菜などが並んでいました。壁面には、日高町の名産品のなた豆茶や各種加工品、魚の干物、工芸品、駄菓子などが販売されています。

運動場は小学校の頃のままで、すべり台やブランコ、鉄棒などは、きれいに整備されていますので、子どもは時間を忘れて遊んでしまいそうです。ペンキも塗りなおされていましたし、雑草も処理されていました。鉄棒のところには逆上がり練習台があったのが印象的でした。

カフェの中から運動場を見渡せますので、大人はのんびりカフェタイム、子どもは運動場で遊ぶ、ということができる貴重なお店でした。

旧比井小学校には、「ひいのの」の他にも、わさびの水耕栽培をする「Lino Farm（大洋化学株式会社）」も入っています。

大洋化学株式会社も御坊市の会社で、1954年設立の樹脂メーカーです。麻雀関連商品製造を主力として麻雀牌や全自動麻雀卓は日本トップシェアを誇っています。その大洋化学はアグリ事業として、水耕栽培システムの Lino Farm（リノ・ファーム）を製造販売されています。

また、近隣の和歌山県印南町が真妻わさびの発祥の地ということもあり、わさびの葉を自社で水耕栽培で育成される事業もはじめられました。

わさびの葉は、ジェノベーゼなどに加工されて販売されています。「ひいのの」の特産品販売コーナーにも置いていますので、気になった方は是非試してみてください。

2階のスペースは卓球台やモルックができる場所になっていました。貸しイベントスペースとしても利用できるそうです。（１時間５００円）

2階にはLino Farmの事務所も入っていました。

駐車場は約17台ほどが止められるようになっていました。スペースの関係上か縦列駐車の場所もあり、ちょっと止めにくいところもあるかもしれません。