湯浅米醤 おにぎり お蕎麦のランチとカフェ(JR湯浅駅旧駅舎)
和歌山県湯浅町にある「湯浅米醤」にランチに行ってきました。読み方は「ゆあさべいしょう」です。2023年5月にオープンしたお店で、JR湯浅駅旧駅舎を改修してリニューアルされ、物販と飲食店が開業されました。ランチやカフェとしてレビューや口コミの評価も高いお店です。
築約90年のレトロな木造旧駅舎を写真や痕跡をもとに復元されています。2019年にJR湯浅駅新駅舎ができたことで、旧駅舎がJR西日本から湯浅町に譲渡され、官民連携でJR湯浅駅旧駅舎の再利活用プロジェクトが実施され、湯浅米醤が誕生しました。
旧湯浅駅の駅舎内は、開業当時を模した窓枠や照明器具、ベンチなどが配置されていて昭和レトロな雰囲気です。湯浅米醤では昔ながらの薪を使った「かまど」で炊いたお米のおにぎり(おむすび)や、地元湯浅町の醤油や和歌山県産の素材を使ったメニューを提供しています。
売店
入り口から入って、まず目に飛び込んでくるのが石のようなショーケースに入った「おむすび」。こちらの売店では、おにぎり(おむすび)やあぶりもち、ドリンクやスイーツなどのカフェメニューを注文することができます。テイクアウトでもイートインでも可能です。
おにぎり(おむすび)に使われているお米は地元和歌山県産の生産者さんのお米を使用されているそうです。入れ物が懐かしいお茶も置いてありました。こちらは那智勝浦の「色川のほうじ茶」です。食材と調味料はすべて湯浅や和歌山県内で仕入れているそうです。
イートインができるスペースには切株で作られたテーブルもありました。右の切株は上から見るとハート型になっていますので、是非行かれた方は上から見てみてください。イスも多いのでゆったりと過ごすことができます。
海南社が運営
湯浅米醤は、南海九度山駅構内の「おむすびスタンドくど」などを手がける「海南社」が運営しています。海南社は、和歌山のリノベーションの達人ともいわれる「源じろう」こと半田雅義さんが主体となっている会社。自らデザインとリノベーションを手がけ、ほとんど使われなくなってしまった場所に再び息を吹き入れ、湯浅米醤を含め和歌山県下で合計8店舗の飲食店を運営されています。
おむすび
和歌山グルメに詳しい方であれば、源じろうさんが手掛けているということで、「おむすび」と一致された方もおられるかもしれませんが、こちらの湯浅米醤の売店でもおむすびがメイン商品として販売されています。和歌山県内、特に湯浅はしらすの産地でもあります。釜揚げしらすの佃煮は美味しそうでした。
美里の金山寺味噌もありました。海南社は2018年に和歌山県紀美野町にある「美里農産物加工場」の運営を引き継ぎました。もともと作られていたレシピを活かし「金山寺味噌」と「田舎味噌」の2種類を「みさとみそ」と名づけました。その金山寺味噌を使ったおむすびもありました。
他にも、湯浅の生わかめとちりめんじゃこを使ったおむすび。勝浦のびんちょうまぐろの旨煮も美味しそうでした。
おむすびメニュー
来店した日のおむすびのメニューは下の写真のとおりです。おそらく季節によっても変わると思いますし、これからお店を運営されていく中で入れ替わっていくと思いますので、あくまで参考としておいてください。
2023年6月現在のおむすびメニュー
- 紀州鴨そぼろたまご山椒
- うめももちりめん
- なまり節もろみマヨネーズ
- 釜揚げしらすのつくだ煮
- 湯浅生わかめとちりめんじゃこ
- 美里のいなか梅
- おかかひしお
- ぶどう山椒と猪しぐれ
- びんちょうマグロの旨煮
- 美里の金山寺味噌
- 塩むすび
- かつお梅
- 金ごましお
- 湯浅茎わかめの佃煮
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カフェメニュー
売店ではおむすび以外にも、ドリンクやスイーツを注文することもできます。ドリンクはお茶やコーヒー、みかんジュース、南高梅のうめスカッシュなどのオリジナルドリンク。スイーツはあぶりもちや、最中、米ソフトクリームなどがありました。
うめスカッシュフロート
夏ドリンクの第1弾として、販売されているうめスカッシュ。シュワッと爽やかな南高梅の甘酸っぱい香りと米ソフトがコラボした梅スカッシュフロート。中には梅の実が入っています。
梅スカッシュフロート … 700円
カフェオレ
カフェオレも美味しかったです。
アイスカフェオレ … 450円
あぶりもち
あぶりもちは、はぶたえの柔らかいもちに国産きな粉をまぶし、直火で焦げ目がつくまで炙っています。あぶりたてを、自家製たれにたっぷりつけてから出してくれるそうです。
たまり tamari
金山寺味噌のたまりをベースにした旨みのあるあまじょっぱいタレ。角長さんの生醤油「濁り醤」を隠し味に。
いなか inaka
米味噌ベースでつくる甘いみそだれ。こっくり麹の甘みと味噌の粒感がきなことの相性良し。
米ソフトクリーム
湯浅米醤に寄れらたら、まずこの米ソフトでしょう。黒沢牧場のミルクと、甘酒のコラボです。濃厚だけどあっさりとした黒沢牧場のミルクと甘酒の深い味わいです。
米ソフトクリーム … 450円
世界のトップブランド、イタリアのカルピジャーニ社のソフトクリームサーバーが導入されています。ソフトクリームをふわふわとやわらかく、なめらかな舌ざわりに仕上がっています。
物販
売店と食堂の間には湯浅町の特産品が陳列されていました。湯浅は比較的小さい町ですが、金山寺味噌や醤油を購入するために、お店を周ろうとすると時間がかかりますので、駅前で手軽に買えるのはありがたいですね。
金山寺味噌
湯浅町内にある有名店の垣内みそ、丸新本家、あみ清数見商店、太田久助吟製、の金山寺味噌、樽の味のいなか漬け(たくあん)、美里農産物加工所いなかみそなどが置いてありました。
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湯浅醤油
壁面には、醤油発祥の地でも知られている湯浅ということもあり、湯浅醤油、角長、カネイワ醤油本店、あみ清数見商店などの醤油も販売されていました。
みかんジュース
湯浅町にあるみかん農園の善兵衛農園のみかんジュースも置いていました。
デッキ席
売店のレジの横からデッキ席に出ることができます。このデッキ席は湯浅駅のホームの端に位置していますので、JRの電車が停車すると目の前で車体を見ることができます。
※あくまでこちらは駅ではありませんので、ホームには入れませんのでご注意ください。
デッキ席は8人座れるテーブルが2卓ありました。個人的にはもう少し、席をこまかく分けてもらえるとありがたいなと感じました。都会だと当たり前かもしれませんが、隣の席との間がもう少し空いていないと私は圧迫感を感じてしまいます。
テーブルの他にもイスや1人用の切株テーブルもいくつかありました。売店のある広いスペースの中にも同様にイスと切株テーブルがいくつかありました。
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食堂
売店の左の通路を奥に進むと食堂があります。食堂のレジも奥にありますので、レジで先に注文をし、支払いも済ませます。レジはセルフレジになっており、現金以外にもクレジット、電子マネー、QRコード決済が使えるようになっています。
食堂の席は下の写真です。6人掛けのイスが2卓。4人掛けのイスが4卓、合計で28席です。以前よりも席が増えました。上のデッキ席でも食べることができます。食事が終わったら食器はセルフで返却します。
右が注文した料理を受け取る窓口で左が返却口です。その間にあるのは、懐かしい駅の窓口で駅員さんとの会話に使われていたビデオフォンと呼ばれる部分です。
ランチメニュー
2023年6月現在のメニューがこちらです。鴨そばを使った米醤定食と浜のしらすかき揚げそばは11時から、それ以外のメニューは10時から注文可能です。
米醤定食
一番人気の米醤定食を注文しました。内容は、紀州かもそば、しらすのおむすび、おかかめはり、自家製とうふ、小鉢、いなか漬け。出汁には湯浅の醤油を使っています。
米醤定食 … 1,500円
ひきぐるみの蕎麦粉は香りよく、噛むほどにやさしい旨味がありました。和歌山の本格的なそば屋さんにオーダーされているそうです。めはり寿司の中には「おかか」が入っていたのですが、少し味が濃かったように思いました。
豆腐に付いてきたのは、角長の濁り醤。濁り醤とは、圧搾も加熱もせず、麹が原料を分解してできた汁のみを取り出す人の手を全く加えていない醤油のことです。
酵母の影響で通常の醤油に比べ少し濁った色になることから、そのように名付けられたそうです。純粋な上澄みのみを瓶詰めした香り豊かな濃口の生醤油です。
豆腐との相性は抜群です。湯浅の本格醤油が味わえるのは嬉しいですね。
料理は注文が入ってからひとつずつ丁寧に作られますので、提供時間はある程度かかります。時間には余裕を持って来店してください。電車の待ち時間にさっとランチを済ませたいという方はテイクアウトのおむすびがオススメです。
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おむすび定食
売店でも販売されているおむすびを使った定食です。内容は、2種類のおむすび、ひらひら豚汁、小鉢、いなか漬けです。おむすびは昔ながらの薪を使ったかまどで炊き、ひとつひとつ丁寧に作られています。
おむすびは金山寺味噌とあじの干物を選びました。金山寺味噌は和歌山県の特産品で、おかず味噌といって、ご飯の御供として食べられています。特におにぎりにすると最高です。
2023年7月から、できたてのおむすび10種から好きなもの2種選らぶ形になっています。
- 金山寺味噌
- 塩むすび
- びんちょうまぐろの旨煮
- 焼きあじと大葉
- ぶどう山椒と猪しぐれ
- かつおうめ
- なまり節もろみマヨネーズ
- 茎若布のつくだ煮
- こぼれ釜揚げしらす
- 金ごましお
いなか漬けは、御坊市にある樽の味が作っている、昔ながらの酸っぱいたくあんです。
調味料
調味料も置いてありました。紀美野のぶどう山椒。七味がありました。
お店のスタッフさんの気さくで、何気なく声をかけてくれたりします。スタッフさんの教育も行き届いたお店だと感じました。これから人気のお店になっていくような気がしています。
駐車場とアクセス
湯浅米醤を利用する場合は、すぐ前にある湯浅町営駅前駐車場を利用します。駐車場料金は下に記載していますので参考にしてください。
2020年に湯浅駅が湯浅えき蔵としてリニューアルオープンしました。それにより土日祝などは、湯浅駅の乗降客、湯浅えき蔵の利用者に加えて、湯浅米醤のお客さんも利用することになりましたので、63台収容できる駐車場もかなり混雑する場合があります。ランチタイムやカフェタイムにはお客さんも集中すると思いますので、駐車場には早めに入れておかれた方がよいかと思います。
アクセス
湯浅米醤へのアクセスは湯浅IC(下り)、広川ICから共に車で10分以内で到着できます。JRきのくに線の湯浅駅からは降りてすぐになりますので、電車での旅行ついでにも寄りやすいお店だと思います。
お店の詳細情報
名称 | 湯浅米醤(ゆあさべいしょう) |
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住所 | 〒643-0004 和歌山県有田郡湯浅町湯浅1075-2 湯浅駅旧駅舎内 |
電話番号 | 070-9133-0737 |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌火曜) |
営業時間 | 売店 10:00~17:00 食堂 11:00~14:00 |
席数 | テーブル:約28席 デッキ席:約16席 その他:10席以上 |
ホームページ | 公式ホームページ |
フェイスブック | |
インスタグラム | 公式インスタグラム |
ツイッター | |
駐車場 | ■湯浅町営駅前駐車場(約63台) ・最初の2時間…無料 ・2時間以降…1時間100円 ・24時間最大…500円 |
交通アクセス | ■車 湯浅御坊道路 広川ICより車で約8分 湯浅御坊道路 湯浅IC 下り出口から車で約6分 ■電車 |
支払い方法 | 現金、クレジット、電子マネー、QRコード決済 |
予約 | 不可 |
備考 | ペット同伴不可 |
※上記内容は訪問時の情報になります。変更になっている場合がありますので、電話、HP等で確認してください。