戸津井鍾乳洞 夏にオススメ 涼しい穴場の避暑地
和歌山県由良町にある観光スポット「戸津井鍾乳洞」に行ってきました。読み方は「とついしょうにゅうどう」です。こちらの鍾乳洞は、由良町にある石灰岩で有名な白崎海岸と同様に、ペルム紀(2億2億5000万年以上前)の石灰岩が侵食されたとされる洞窟で、和歌山県唯一の観光ができる貴重な鍾乳洞です。平成元年(1989年)7月に開洞されました。
戸津井鍾乳洞の中の温度は年間を通じて約15℃となっていますので、とても涼しいです。夏の避暑地としての観光スポットにおすすめの場所ですね。鍾乳洞の規模としても全長約100mほどと小さめですので、全国的に有名というわけありませんが、Googleの口コミはたくさん入っていました。
私たちが来訪した際には大阪などの他県ナンバーの車も多く見かけました。意外だったのは若い方が結構多くて、カップルも見かけました。中は狭くて手が繋げるので、意外と良いデートスポットになっているのかもしれませんね。犬は小型犬のみ抱っこで入園可能です。
入園料金
入園料金(入場料金)は以下の写真のとおりとなっています。やはり以前に比べて値上がりしています。先に支払いを済ませて中に入ります。団体客のみ要予約とのことでした。
入場料金 | 大人 | 子ども |
---|---|---|
一般 | 400円 | 200円 |
団体 20人以上 |
300円 | 100円 |
鍾乳洞入り口
受付を過ぎると戸津井鍾乳洞の入り口が見えてきます。鍾乳洞の中には緑色のライトが光っていて、一見、怖く感じるかもしれませんが(心霊スポットではありません)、怖がりの私でも問題なく入れました。
入り口から5mくらい降りると、もう冷気を感じました。約15℃ほどですので、夏場でも寒く感じられます。いわゆる天然のエアコン(クーラー)ですね。夏でも服装は長袖の方が良いと思います。逆に冬は暖かく感じられます。階段はそれほど段数もなく、下まではすぐでした。残念ながらバリアフリーではありませんのでご注意ください。
戸津井鍾乳洞 洞内案内図
階段を下まで降りると少しスペースがあり案内図がありました。
上の写真ではわかりにくいので、パンフレット版の案内図も載せておきます。洞内は5つの間に分かれていて、順路に沿って全体を見ていく形になっています。
5つの間はそれぞれ、「石柱の間」、「平静の間」、「影観音の間」、「玉石の間」、「針天井の間」と名付けられていて、順路の中に色々な形をした岩が見られます。
所要時間
全体で100mほどの小規模の鍾乳洞ですので、お子様連れでも洞窟探検的な感覚で楽しいと思います。全体を周っても所要時間は約15~30分ほどかと思います。
大亀岩
階段を降りたところのスペースに案内図、ベンチ、大亀岩(写真上から左上付近)があります。
鍾乳洞の通路は狭くなっていて、行きと帰りの道が同じ通路になっていますので、お客さん同士が道を譲り合って進んでいきます。地面は濡れていて、ところどころ水が溜まっていたりしますので、できれば防水や滑りにくいスニーカーなどがおすすめです。また、天井からも水がぽたぽたと落ちてきますので、髪の毛や服が濡れますので、帽子、服装など準備しておいてもよいと思います。
※雨の日や雨の降った翌日は水滴も増えるそうです。
平静の間・蜂の巣岩
不思議な形をした岩がたくさんあり、見やすいようにライトで照らしてくれています。
楯岩
こちらは楯のような岩ということでしょうか。
龍の腰掛
玉石の間
鍾乳洞の一番奥には玉石の間があり、そこには進歩的な色の玉石(ぎょくせき)が置かれています。
下の玉石は戸津井鍾乳洞の2億5000万年前の石灰岩を磨いたものだそうです。ゲームでいうところのダンジョンのゴールにあるお宝のような感じがしました(笑)しっかりとお祈りしておきました。
影観音の間・昇り龍
龍の鱗のような模様に見えました。
天のカーテン
こちらは天のカーテンというそうです。
白蝋の滝
鍾乳洞の右側の針天井の間に向かう「蟹の横洞」という道は狭くて上からの岩もせり出していますので、しゃがんだ状態で歩くことになりますのでご注意ください。その先に白蝋の滝などがあります。
トイレ
受付の横にトイレも完備されています。
戸津井鍾乳洞資料館
以前んは無かったと思うのですが、戸津井鍾乳洞の横に資料館ができていました。
資料館入場料金:200円(18歳以上)
戸津井の山頂は以前は真っ白な石灰岩の山だったそうです。大正2年(1913)から昭和20年(1945)頃まで石灰岩の石灰採石場として利用され、当時から鍾乳石があることが確認されていました。その後は、石灰岩の採掘場が閉ざされたため、洞窟の入口も閉鎖されていましたが、昭和55年に地元の要望に応え、和歌山県の補助を受けて由良町が町の事業として開発しました。
戸津井鍾乳洞は平成元年7月にオープンし、翌平成2年には入場者1万3,000人を記録しています。またそれ以降も、ネットで話題となったり白崎の人気とともに近年も入場者が増加傾向にあります。
戸津井鉱床遺跡
大正2年(1913)から昭和34年(1959)までは日本ライムをいう会社が管理していたそうです。その後、洞窟は危険なため、昭和20年(1945)に閉鎖されました。砕石は下までトロッコで運び、そこから戸津井漁港までインクライン(ケーブルカーの一種)で運ばれました。
戸津井鍾乳洞の駐車場から見える景色です。漁港と紀伊水道が一望できる気持ちの良いところです。
駐車場
駐車場は約10台ほどが停められるスペースがありました。大型バスは不可でマイクロバスまでが駐車OKだそうです。
アクセス(狭い道に注意)
白崎海洋公園から 衣奈方面に向かったところの高台にある戸津井鍾乳洞。戸津井漁港のところから右折して登っていきます。白崎海洋公園から向かうと途中に細い道がありますので、国道42号線から来られる場合は興国寺の前を通ってくる道がオススメです。
下の写真のところを右折します。平日は休業のためか「本日開園」という看板を出してくれていてわかりやすいです。
下の看板のところから戸津井鍾乳洞までは約550mです。
右折ですが、かなりUターンに近い形で曲がっていきますので、運転にはご注意ください。
その先の道の細さはこのような感じです。ここからは車が対向できない区間がほとんどになります。途中に部分的に対抗できる場所がありますので、対向車が来た場合はそこまでバックして道を譲りあう感じです。大きい車だと特に運転には注意して向かってください。
周辺情報
周辺には白崎海洋公園や、衣奈海岸、興国寺などの観光スポットもありますので、戸津井鍾乳洞と一緒に周ってみるのもおすすめです。また周辺の海では釣り客も多く見かけました。釣りスポットとしても有名なのかもしれません。
周辺でランチやカフェをお探しの場合はボートカフェ 衣奈マリーナやBALORICCO(バロリッコ)、などがあります。
まとめ
和歌山県では唯一の観光スポットとしての鍾乳洞です。特に気を付けたいのは下にも記載していますが、「営業日」です。原則、土日祝が営業日で、夏休みなどの期間中は平日もオープンしています。
洞内の気温が約15度ですので、夏場でも服装は長袖がオススメです。所要時間は20分ほどですので、半袖でも行けますが、長時間いるとかなり身体が冷えます。
また、地面は濡れていて、水も溜まっている箇所もありますので、靴もしっかり選んでから行きましょう。天井からは水滴が落ちてきますので、必要でしたら小さめの帽子があっても良いと思います。服も多少濡れます。
Googleのクチコミなども参考にしてみても良いと思います。Google検索では「戸津井鍾乳洞 心霊スポット」みたいなサジェストキーワードが出てきたりもしますが、特に心霊スポットではないと思います。あと、鍾乳洞の中は狭いので閉所恐怖症の方にはあまりおすすめできません。
詳細情報
名称 | 戸津井鍾乳洞(とついしょうにゅうどう) |
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住所 | 〒649-1131 和歌山県日高郡由良町戸津井646 |
電話番号 | 0738-66-0406(鍾乳洞管理棟) 0738-65-3852(由良町産業振興課) |
入園料金 | 大人(16歳以上):200円 子ども(6~15歳):200円 団体(20名以上):大人300円・子ども100円 |
開園日 | 土曜日・日曜日・祝日 ※由良町内小中学校の春休み(3/25~4/7)夏休み(7/21~8/26)冬休み(12/25~28、1/3~1/6)期間中は平日も開園 |
定休日 | 月曜~金曜(平日) ※年末年始は休園 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
ホームページ | 由良町観光ガイド |
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駐車場 | あり(無料:約10台) |
交通アクセス | ■車 湯浅御坊道路 広川ICから車で約25分 湯浅御坊道路 川辺ICから車で約25分 |
備考 | ※犬(小型犬のみ)同伴可、抱っこでの入園 ※トイレあり |
※上記内容は訪問時の情報になります。変更になっている場合がありますので、電話、HP等で確認してください。