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廣八幡宮(廣八幡神社)稲むらの火で村人が避難した神社 – 和歌山県広川町

廣八幡神社(廣八幡宮)和歌山県広川町

廣八幡宮(廣八幡神社)稲むらの火で村人が避難した神社

和歌山県広川町にある「廣八幡宮(廣八幡神社)」に行ってきました。読み方は「ひろはちまんぐう(ひろはちまんじんじゃ)」です。約1,500年前に創建され、6世紀、欽明天皇の時代に河内国誉田八幡宮から勧請されたと伝えられている神社。『紀伊続風土記』によれば、室町時代初期(応永年間)、梅本覚言(うめもとかくごん)という土豪が現在の地に遷宮したとの記録があります。

廣八幡神社(廣八幡宮)境内

創建から「廣八幡宮(広八幡宮)」とされており、明治時代に「廣八幡神社」に改称されましたが、令和2年(2020年)に以前の「廣八幡宮」に復称しました。また、昭和53年(1978年)以来、約40年ぶりの修復工事「平成のご造営」が行われ、2016年に檜皮葺をリニューアルし、本殿、天神社、楼門などは美しい朱塗りの外観がよみがえりました。

廣八幡宮境内案内図

境内の案内図も新しく作られいます。広い境内ですので案内図があると大変便利です。

廣八幡神社(廣八幡宮)案内図

室町時代に建築された檜皮葺き三間社流造の本殿をはじめとして、本殿、若宮社、高良社、天神社、拝殿、楼門、短刀来国光など国指定重要文化財と、舞殿、南紀男山焼、狛犬の県指定文化財があります。また、秋祭りに奉納される「田楽舞」は国選択芸能、「乙田獅子舞」は県指定無形文化財に指定されています。

風鈴

美しく風情のある「結び風鈴」。涼しげな音が静かな境内にやさしく響いていました。5月~8月の夏の間だけ飾られているそうです。風鈴版の絵馬だそうです。身体健康、交通安全、家内安全などの願い事が込められています。

廣八幡神社(廣八幡宮)風鈴

御守授与所

境内には授与所もありました。

廣八幡神社(廣八幡宮)御守授与所

拝殿

本殿の手前にある、参拝のための拝殿です。木造柿葺、入母屋造で国の重要文化財に指定されています。天文16年、元亀4年の屋根上葺の棟札が残っており、建立は室町時代と考えられています。

廣八幡神社(廣八幡宮)拝殿

本殿

御祭神は應神天皇(誉田別命)、 神功皇后(気長足姫命)、 仲哀天皇(足仲津彦命)です。本殿は、三間社流造、檜皮葺で作られていて国の重要文化財に指定されています。

廣八幡神社(廣八幡宮)本殿

建立年代は応永20年頃(室町時代)と考えられていて、蟇股(かえるまた)の彫刻は左右対称を守る素晴らしい作品です。

濱口梧陵君碑

廣八幡宮は高台にあるため、安政元年(1854年)の津波の際、濱口梧陵が稲むらに火を放ち、村人たちを一時避難させたことでも知られています。現在でも津波避難場所に指定されていて、平成25年(2013年)には津波避難施設が設けられました。毎年11月5日、「世界津波の日」に広川町で開催されている「津浪祭」の式典の後には、廣八幡宮への避難訓練も行われています。

廣八幡神社(廣八幡宮)濱口梧陵君碑

廣八幡宮には濱口梧陵の功績を刻んだ碑も建てられています。濱口梧陵との交流が深かった勝海舟が題額、撰文を書いたそうです。

廣八幡神社(廣八幡宮)稲むらの火

広川町指定文化財

廣八幡神社(廣八幡宮)和歌山県広川町

木造狛犬

檜材で作られた狛犬。前足を前方に突っ張り、身を反らして、顔と胴体をほぼ同一方向の作りをしており、鎌倉、室町時代の特徴を示しています。現在は本殿の内陣に納められています。

大般若経

南北朝時代から江戸時代に至る折本の般若経で、永徳元年(1381年)が最も古い。十巻ずつ黒塗りの内箱に入り、その内箱が同じく黒塗りの外箱に納められている。この外箱(六箱)には「紀州在田郡 廣八幡宮 常住」と書かれており、寛文8年(1668年)に徳川頼宜公より寄進された。

神輿

神輿は文化3年(1806年)に当時広村から九州五島列島へ旅綱と称して出漁していた漁業者仲間によって寄進されたものです。現在も長崎県新上五島町(奈良尾)は広川町と姉妹都市になっています。江戸時代に五島列島から持ち帰られたといわれる「五島石」は明治中期ごろまでは青年の力くらべにこの石が利用され、廣八幡宮の福石として触ると福があると言われています。

広浦漁民は、近世初期の天正の頃から西は九州の沿岸、やや遅れて東は銚子(千葉県)近海まで出漁し、やがてそれらの地方へ移住する人たちも増えていったそうです。

明王院護摩堂

明王院護摩堂は室町時代後期のもので、廣八幡宮の別当寺であった仙光寺の一坊です。仙光寺はもともと12坊を有したと伝えられていますが、内6坊は早く退転してその名も不詳となっています。

廣八幡神社(廣八幡宮)明王院護摩堂

残る6坊は、不動院、千光院、弁財天院、花王院、薬師院、明王院ですが、このうち4坊は江戸時代初期の頃にはすたれてしまい、薬師院と明王院だけとなったが、現在は明王院護摩堂のみとなっています。

駐車場とアクセス

廣八幡宮の第一駐車場がこちらになっています。のぼり旗も立っていますので、初めての方でもわかりやすいと思います。

廣八幡神社(廣八幡宮)駐車場

第一駐車場は広く、20台ほどは十分に停められそうですし、大型バスも駐車可能だそうです。上の写真の道をまっすぐ進み、廣八幡宮を過ぎたところには第二駐車場があります。

廣八幡神社(廣八幡宮)駐車場

廣八幡宮は阪和自動車道の広川ICから約5分とアクセスしやすい場所にあります。車で1分のところには「いなむらの杜」があり、約3分ほど車で走れば「道あかり」という物産品販売とランチができる新しい施設や濱口梧陵記念館と津波防災教育センターを合わせた「稲むらの火の館」もあります。

神社の詳細情報

名称 廣八幡宮(廣八幡神社)広八幡宮
住所 〒643-0071 和歌山県有田郡広川町上中野206
電話番号 0737-63-5731
拝観料 無料
定休日  
営業時間  
ホームページ 公式ホームページ
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駐車場 あり(無料:約20台)大型バス可
交通アクセス ■車
湯浅御坊道路 広川ICから車で約5分
備考 トイレあり

※上記内容は訪問時の情報になります。変更になっている場合がありますので、電話、HP等で確認してください。

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